スマートフォンやタブレット、イヤホンなど、私たちの生活に欠かせない通信機器。日々進化を続ける中で、新しい機種への買い替えや複数端末の所有が当たり前になりつつあります。
しかしその一方で、「購入したもののあまり使っていない」「いつの間にか使わなくなった」といった経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回、プラスト株式会社との共同調査として、全国の20歳~59歳の男女500名を対象に「通信機器利用に関するアンケート調査」を実施しました。
本調査では、使われていない通信機器の実態やその理由、購入時の意識、さらには「購入」と「レンタル」に対する価値観について明らかにしています。
■調査概要
- 調査名:通信機器利用に関するアンケート調査
- 調査手法:インターネットアンケート
- 調査期間:2026年4月6日~4月13日
- 調査対象:全国の20歳~59歳の男女
- 有効回答数:500件
■質問内容
- 質問1:購入したものの「あまり使っていない」または「まったく使っていない」通信機器はありますか?
- 質問2:使わなくなった通信機器にはどのようなものがありますか?
- 質問3:それらを使わなくなった理由を教えてください。
- 質問4:通信機器を購入する際、「使わなくなるリスク」を意識していますか?
- 質問5:スマートフォンや通信機器は「購入」と「レンタル(必要な期間だけ利用)」どちらが合理的だと思いますか?
- 質問6:「購入」や「レンタル」が合理的だと感じる理由として最も近いものを教えてください。
※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※複数回答を含む設問では合計が100%を超える場合があります。
約2割が「使っていない通信機器あり」、身近に潜む“もったいない問題”

まず、購入したものの「あまり使っていない」または「まったく使っていない」通信機器があるかを尋ねたところ、「ある」と回答した人は22.6%となり、約5人に1人が使われていない通信機器を抱えていることが明らかになりました。
【使っていない通信機器の有無】
- ある:22.6%
- ない:77.4%
通信機器は比較的高額な商品も多いことから、この結果は「無駄な支出」や「活用されていない資産」が一定数存在していることを示しています。
使われていない機器は「スマホ」「イヤホン」が上位

使わなくなった通信機器の種類については、「スマートフォン」と「ワイヤレスイヤホン」がともに26.6%で最多となりました。
続いて、「パソコン」21.2%、「タブレット端末」20.4%、「スマートウォッチ」19.5%と、複数ジャンルにわたって“使われなくなった機器”が存在していることが分かります。
【使わなくなった通信機器】
- スマートフォン(機種変更前の本体など):26.6%
- タブレット端末:20.4%
- モバイルWiFiルーター:14.2%
- スマートウォッチ:19.5%
- ワイヤレスイヤホン:26.6%
- パソコン:21.2%
- その他:5.3%
その他の回答では
- 「Fire stick TV」
- 「ガラケー」
- 「携帯ゲーム機」
など、用途が限定的な機器も挙げられました。
理由1位は「思ったほど使わなかった」、購入時の想定とのズレが浮き彫りに

それらの機器を使わなくなった理由として最も多かったのは、「思ったほど使う機会がなかった」38.1%でした。
続いて「新しい機種に買い替えた」31.9%、「別の端末で代替できた」16.8%と、購入時の期待と実際の利用状況にギャップがあることが分かります。
【使わなくなった理由】
- 新しい機種に買い替えた:31.9%
- 思ったほど使う機会がなかった:38.1%
- 使いこなせなかった:15.0%
- 維持費(通信費など)が負担になった:7.1%
- 別の端末で代替できた:16.8%
- 故障した/不具合があった:9.7%
- なんとなく使わなくなった:9.7%
- その他:2.7%
また、「充電を忘れがち」や「引き継ぎが面倒で放置」といった声も見られ、機能や性能の問題だけでなく、日常の使い勝手や手間も利用継続に影響していることがうかがえます。
約6割が“使わなくなるリスク”を意識せず購入

通信機器を購入する際、「使わなくなるリスク」を意識しているかを尋ねたところ、「あまり意識していない」39.8%、「全く意識していない」36.6%となり、約76.4%がリスクを十分に考えず購入していることが明らかになりました。
【購入時のリスク意識】
- 意識している:23.6%
- あまり意識していない:39.8%
- 全く意識していない:36.6%
この結果から、多くの人が「とりあえず購入する」という選択をしている一方で、その後の利用については十分に検討されていない実態が浮き彫りとなりました。
「購入」が主流も、“使い分け”志向も約2割

スマートフォンや通信機器について、「購入」と「レンタル」どちらが合理的だと思うかを尋ねたところ、「基本的には購入」が53.2%、「どちらかといえば購入」が19.0%と、約7割が購入を支持する結果となりました。
【「購入」と「レンタル」どちらが合理的か】
- 基本的には「購入」:53.2%
- どちらかといえば「購入」:19.0%
- 用途によって使い分ける:16.6%
- どちらかといえば「レンタル」:3.6%
- 基本的には「レンタル」:7.6%
一方で、「用途によって使い分ける」が16.6%と一定数存在しており、一律で購入するのではなく、利用シーンに応じた選択を求める層も増えていることが分かります。
また、「どちらかといえばレンタル」3.6%、「基本的にはレンタル」7.6%と、レンタルを支持する層も少数ですが一定数見られ、短期間の利用や特定用途においては“購入以外の選択肢”も徐々に浸透し始めている様子がうかがえます。
「購入が合理的」と考える理由は“コストと安心感”

前問の理由として最も多かったのは、「長期間使うため購入の方が安いと思う」46.8%でした。
次いで「所有している安心感がある」21.2%、「状況によって使い分けたい」11.8%と続いています。
【購入・レンタルの考え方の理由】
- 長期間使うため購入の方が安いと思う:46.8%
- 所有している安心感がある:21.2%
- 短期間利用ならレンタルが便利:6.4%
- 無駄な出費を減らせる:10.4%
- 最新機種を試しやすい:3.2%
- 状況によって使い分けたい:11.8%
- その他:0.2%
この結果から、通信機器の利用は依然として「購入」が中心である一方、使い方に応じて柔軟に選択したいという意識も徐々に広がり始めているといえそうです。
【まとめ】通信機器は“買う前提”から見直しの時代へ
今回の調査から、通信機器は依然として「購入」が主流である一方で、約2割の人が使っていない機器を抱えているという実態が明らかになりました。特に「思ったほど使わなかった」という理由が最多であったことから、購入時の想定と実際の利用状況にズレが生じているケースが多いと考えられます。
また、購入時に使わなくなるリスクを意識していない人が約6割にのぼることから、多くの人が深く考えずに購入している一方で、実際には使われていない機器が一定数存在しているという“ギャップ”が浮き彫りとなりました。
近年では、必要な期間だけ利用するレンタルサービスやサブスクリプション型のサービスも広がりつつあり、用途やライフスタイルに応じて柔軟に選択することが求められています。
通信機器が生活インフラとして欠かせない存在となった今、「所有するか」「利用するか」という視点で選び直すことが、無駄のない賢い選択につながるのではないでしょうか。
