「iPhoneアプリの検証用に、来月だけMacがもう1台ほしい」「展示会の映像出しにMacBookが要るが、買うほどではない」「業務委託のデザイナーに、3ヶ月だけMacを用意したい」。MacBookは1台あたりの価格が高く、必要な期間が限られているときほど、購入をためらう機材です。そこで選択肢になるのが、使う期間だけ借りるMacBookレンタルです。
この記事では、MacBookレンタルの前提、向いている場面、AirとProの選び方、料金の目安、Macならではの準備と返却時の注意点までを整理します。料金は、エクスモバイルの実際の金額(税込)を例に使います。
MacBookレンタルとは?まず知っておきたい前提

MacBookレンタルは、AppleのノートパソコンであるMacBook AirやMacBook Proを、日単位から借りられるサービスです。届いたMacBookに自社のアカウントでサインインし、必要なソフトを入れて使い、期間が終わったら返送します。購入のように資産として管理する必要がなく、必要な時期に必要な台数だけ用意できるのがいちばんの利点です。
ただし、Windowsのノートパソコンとは事情が違う点が2つあります。
- 法人向けの取り扱いが中心
MacBookは、法人や団体だけが申し込める機種としているレンタル会社があります。エクスモバイルでも、MacBookは法人限定の取り扱いです - 選べる機種は絞られている
Windowsのように多くの機種から選ぶのではなく、AirとProの代表的な構成から選ぶ形が一般的です
個人でパソコンを借りたい場合は、Windowsのノートパソコンが中心になります。個人利用の条件は、パソコンは個人でもレンタルできる?条件と選び方を解説で紹介しています。
パソコンレンタル全体の仕組みや、購入・リースとの違いを先に知りたい方は、パソコンレンタルとは?仕組み・料金・法人と個人の使い方をご覧ください。
MacBookをレンタルで用意する場面

「Windowsでは代わりにならない」という理由があるときに、MacBookのレンタルは力を発揮します。法人で相談の多い場面を見ていきましょう。
iPhone・iPad向けアプリの開発と検証
iPhoneやiPad向けのアプリを作るには、Macで動く開発ツールが必要です。開発の山場で人を増やすとき、外部のエンジニアに機材を貸すとき、検証用にもう1台ほしいときなど、一時的に台数が要る場面は少なくありません。使いたい開発ツールが、借りるMacのmacOSに対応しているかは、事前に確認しておきましょう。
映像・デザインの制作と、短期のプロジェクト
動画編集やデザインの現場では、Macを前提に作業環境が組まれていることがあります。繁忙期だけ制作メンバーを増やす、業務委託のスタッフに期間限定で貸与する、といった使い方なら、プロジェクトの期間に合わせて借りて返せるレンタルが合っています。
イベント・展示会・撮影の現場
展示会でのデモ、セミナーでのプレゼン、撮影現場での映像確認など、数日だけMacが必要になる場面です。発表用のデータがMacのソフトで作られている場合、当日だけ別の機種に置き換えると、表示が崩れるおそれがあります。本番と同じ環境を借りておくと安心です。
導入前の検証と、修理・入れ替えのつなぎ
社内にMacを導入する前に、業務で使うソフトや周辺機器が問題なく動くかを試したい、という相談もあります。また、社員のMacが修理に出ている間の代わりや、新しい機材が届くまでのつなぎとしても使えます。
共通するのは「使う期間に終わりがある」ことで、この条件に当てはまるなら、購入よりレンタルのほうが費用も管理の手間も抑えられます。
AirとProはどう選ぶ?作業の重さと接続する機器で決める

エクスモバイルで扱っているのは、MacBook Air(2020年・13.3インチ・M1チップ)と、MacBook Pro(2021年・14.2インチ・M1 Proチップ)の2機種です。どちらもAppleが自社で設計したチップを積んだ世代で、事務作業やWeb会議なら十分にこなせます。違いは次のとおりです。
| 比べる点 | MacBook Air(2020年) | MacBook Pro(2021年) |
|---|---|---|
| 画面 | 13.3インチ | 14.2インチ |
| チップ | M1 | M1 Pro |
| 重さ | 約1.3kg | 約1.6kg |
| 本体の端子 | USB-C(Thunderbolt)が2つ | USB-C(Thunderbolt)が3つ、HDMI、SDカードスロット |
| 外部ディスプレイ | 1台まで | 2台まで |
| 向いている作業 | 事務作業、Web会議、プレゼン、軽い制作 | 動画編集、アプリ開発、複数の画面を使う作業 |
持ち歩きと軽い作業が中心ならAir
資料の作成、メール、Web会議、プレゼンといった用途が中心なら、MacBook Airで不足はありません。軽くて持ち運びやすいので、外出の多い担当者や、イベント会場での受付・デモにも向いています。本体の端子はUSB-Cが2つだけなので、プロジェクターやUSBメモリをつなぐ場合は、変換用のハブをあわせて用意しましょう。
重い処理や、画面を複数使うならPro
長い動画の書き出し、アプリのビルド、大きな画像データの編集など、処理に時間がかかる作業が多いならMacBook Proが向いています。HDMIとSDカードスロットが本体に付いているため、会場のモニターにそのままつなげる、カメラのデータを直接取り込める、といった現場での使いやすさもあります。外部ディスプレイを2台つなぎたい場合は、Proを選ぶ必要があります。
メモリやストレージは商品ページで確認する
同じ機種名でも、メモリやストレージの容量は構成によって異なります。開発や動画編集のように容量を多く使う作業では、申し込みの前に商品ページで構成を確認し、足りるかどうかを判断しましょう。macOSのバージョンに指定がある場合も、あらかじめ相談しておくと確実です。
Windowsを含めたノートパソコン全体の選び方は、ノートパソコンレンタルの選び方|用途別スペックと料金の目安にまとめています。
料金の目安|日数が長くなるほどAirとProの差が開く

エクスモバイルのMacBookレンタルは、初日の料金に、2日目以降の日額を足していく仕組みです。MacBook Airは初日8,800円・2日目以降550円、MacBook Proは初日11,000円・2日目以降1,100円です。日数ごとの合計は次のようになります。
| 利用日数 | MacBook Air | MacBook Pro |
|---|---|---|
| 3日間 | 9,900円 | 13,200円 |
| 1週間 | 12,100円 | 17,600円 |
| 2週間 | 15,950円 | 25,300円 |
| 30日間 | 24,750円 | 42,900円 |
3日間なら差は3,300円ですが、30日間では18,150円まで開きます。2日目以降の日額がAirはProの半分のためです。数日のイベントなら性能に余裕のあるProを選びやすく、月単位で複数台を借りるなら、Airで足りる担当者にはAirを割り当てる、という分け方が費用を抑えるコツになります。
端末の料金のほかに、次の費用も見込んでおきましょう。
- 往復の送料
配送で受け取る場合は、実費でかかります - 補償オプション
破損や故障に備える補償です。盗難や紛失は対象外となります - 周辺機器
HDMIやUSBの端子を増やすハブ、マウス、キーボードなどを、必要に応じて追加できます
レンタル期間は、商品を受け取った日から返送した日までで数えます。本番の前日に受け取って動作を確かめ、終了の翌日に返送するなら、使う日数に2日を足して見積もりましょう。返送が予定より遅れると延滞の料金がかかるため、日程が読めないときは、最初から余裕を持った期間で申し込むほうが現実的です。複数台をまとめて借りる場合は、台数に応じた割引を相談できます。
Macならではの準備と、返却前にやること

MacBookを借りるときは、Windowsとは違う準備がいくつかあります。届いてから慌てないよう、先に流れを押さえておきましょう。
サインインするアカウントを決めておく
Macを使うには、Appleのアカウント(Apple ID)でのサインインが必要になる場面があります。レンタルしたMacから新しくアカウントを作ろうとすると、作成できない場合があるため、使うアカウントは事前に用意しておきましょう。
業務で使うなら、個人のアカウントではなく、会社で管理しているアカウントを使うと、返却時の整理が簡単になります。
ソフトのライセンスと対応状況を確かめる
制作や開発で使う有料のソフトは、自社のライセンスでサインインして使うのが基本です。借りたMacのmacOSで、そのソフトが動くかどうかも確認しておきましょう。また、Windows専用の業務ソフトはMacでは動きません。
「Macでしか動かないもの」と「Windowsでしか動かないもの」を先に書き出しておくと、機種の選び間違いを防げます。
周辺機器との接続を先に試す
会場のプロジェクター、外付けのディスプレイ、カメラ、有線のネットワークなど、つなぐ予定の機器は、本番の前に一度接続してみましょう。MacBook Airは端子が少ないため、ハブが必要になることがほとんどです。電源アダプタは付属しますが、延長コードや予備のケーブルは自分で用意しておくと安心です。
返却前はサインアウトとデータの持ち出しを
返却の前に、作成したデータを自社のストレージに移し、Appleのアカウントや各ソフトからサインアウトします。ソフトのライセンスをサインアウトし忘れると、利用できる台数の枠を使ったままになることがあります。エクスモバイルでは、返却されたパソコンのデータを消去し、工場出荷時の状態に戻していますが、機密性の高いデータを扱った場合は、自社でも削除を済ませてから返送するとより確実です。
機種の構成や料金、周辺機器のオプションは、Mac・Windowsパソコンレンタルの機種と料金で確認できます。台数が多い場合や、期間が1ヶ月を超える場合は、見積もりで条件を相談するとスムーズです。
MacBookレンタルで迷いやすいこと

個人でもMacBookを借りられますか?
MacBookは法人限定としているレンタル会社があり、エクスモバイルでも法人や団体からの申し込みが対象です。個人で借りられるのはWindowsのノートパソコンが中心になります。フリーランスや個人事業主の方は、申し込みの区分について事前に問い合わせてみましょう。
最新のMacBookは借りられますか?
レンタルで用意されているのは、発売から数年たった機種が中心です。最新のチップでなければ動かない、という用途は多くありませんが、処理の速さを最優先する作業では物足りなく感じる可能性があります。使いたいソフトが求める性能と、借りられる機種の構成を見比べて判断しましょう。
借りるのと買うのは、どちらが得ですか?
使う期間で考えるのが基本です。数日から1〜2ヶ月の利用なら、レンタルのほうが総額を抑えられます。半年以上使い続ける予定があり、その後も社内で使い回せるなら、購入を検討する価値があります。迷ったときは、レンタルの総額と、購入した場合の価格から売却や転用の見込みを引いた金額とを比べてみると、判断しやすくなります。
iPadで代わりになりますか?
プレゼンや資料の閲覧、受付での入力が目的なら、iPadで足りる場面もあります。一方、アプリの開発や本格的な動画編集、複数のソフトを並べて使う作業にはMacが必要です。上位モデルのiPadについては、iPad Proレンタルとは?向いている用途と機種の選び方で用途と選び方を解説しています。
