「新店舗のレジ用に、まずは3ヶ月だけiPadを使ってみたい」「研修の1ヶ月間、受講者に1台ずつ配りたい」「1年の業務委託で来てもらうスタッフに、iPadを用意したい」。iPadを月単位、年単位で使いたいとき、レンタルで足りるのか、それとも買ったほうがよいのか、迷う方は多いはずです。数日の利用とは違い、長期になるほど料金の仕組みや機種の選び方で差が出ます。
この記事では、iPadレンタルを1ヶ月、3ヶ月、1年、2年と期間ごとに分けて、料金の目安、向いている使い方、購入と比べるときの考え方を整理します。文中の金額は、エクスモバイルの料金表(税込)をもとにしています。
iPadレンタルは長期でも借りられる?月単位で使うときの基本

iPadレンタルは、1日単位の短期だけでなく、月単位の長期でも利用できます。ただし、長期の料金の仕組みは、法人と個人で大きく異なります。最初にここを押さえておきましょう。
- 法人・団体
30日を1ヶ月として、期間の総額があらかじめ決まっている月額プランを利用できます。1日あたりの料金が大きく下がるのが特徴です - 個人
月額プランの対象外のため、「初日の料金+2日目以降の日額」を日数分だけ積み上げる計算になります
エクスモバイルの法人向け月額プランで、端末のみを借りる場合の料金は次のとおりです。
| 機種 | 1ヶ月(30日) | 2ヶ月(60日) | 3ヶ月(90日) |
|---|---|---|---|
| iPad 5(9.7インチ) | 4,950円 | 9,405円 | 11,880円 |
| iPad 6(9.7インチ) | 5,500円 | 10,450円 | 13,200円 |
| iPad 7(10.2インチ) | 6,050円 | 11,495円 | 14,520円 |
| iPad 9(10.2インチ) | 6,600円 | 11,880円 | 15,840円 |
| iPad Air 4(10.9インチ) | 7,150円 | 12,870円 | 17,160円 |
表の金額は月あたりの単価ではなく、その期間の総額です。期間が長いプランほど、1ヶ月あたりの金額は下がっていきます。4ヶ月以上の利用は、個別の見積もりになります。数日から2週間ほどの利用を考えている方は、iPadレンタルの短期利用|1日〜2週間の料金と借り方のコツを参考にしてください。
iPadレンタル1ヶ月|料金の目安と向いている使い方

1ヶ月は、長期レンタルの入り口にあたる期間です。法人の場合、日額で30日間借りるのと、月額プランで1ヶ月借りるのとでは、金額に大きな差が出ます。
| 機種 | 日額で30日間 | 月額プラン(1ヶ月) |
|---|---|---|
| iPad 7 | 12,870円 | 6,050円 |
| iPad 9 | 15,015円 | 6,600円 |
| iPad Air 4 | 15,015円 | 7,150円 |
同じ30日間でも、月額プランなら半額以下です。日額の合計が1ヶ月プランの金額を超えるのは、おおよそ10日目からです。法人で10日を超えて使う予定があるなら、最初から月額プランで見積もるほうが有利になります。
外出先でも使いたい場合は、データ通信付きの月額プランも選べます。iPad 9なら、2GBのデータ通信が付いて1ヶ月9,240円です。会場や店舗にWi-Fiがあるなら端末のみ、屋外や移動中にも使うなら通信付き、と使う場所で選び分けましょう。なお、表の料金のほかに、往復の送料と、必要に応じて補償などのオプション料金がかかります。
個人の場合は日額の積み上げになり、個人が借りられる機種で30日間の合計は8,580〜12,870円が目安です。入院中の動画視聴、1ヶ月の単身赴任、資格試験の直前期の学習用など、終わる日が決まっている使い方に向いています。個人で借りる条件や機種は、iPadレンタルは個人でも利用できる?条件と料金をチェックで確認できます。
1ヶ月の利用が向いているのは、次のような場面です。
- 研修・講習
受講者に1台ずつ配り、終わったらまとめて返す - 期間限定の店舗・催事
レジや受付、商品説明用の端末として使う - 繁忙期の増員
短期のスタッフ用に、台数を一時的に増やす - 導入前の試用
本格的に買う前に、現場で1ヶ月使ってみる
iPadレンタル3ヶ月|料金の目安と向いている使い方

3ヶ月になると、月額プランの割安さがさらにはっきりします。iPad 9の場合、1ヶ月プランは6,600円ですが、3ヶ月プランは15,840円で、1ヶ月あたり5,280円まで下がります。10台を3ヶ月借りても、端末の料金は158,400円です。同じ台数を購入する場合と比べると、初期の出費を大きく抑えられます。
3ヶ月という期間は、「続けるかどうかを判断するための試用期間」としてちょうどよい長さです。新しい店舗でiPadのレジが定着するか、営業担当に配って商談で使われるか、といったことは、1ヶ月では見えにくく、3ヶ月あれば判断材料がそろいます。
- 新店舗・新サービスの立ち上げ
軌道に乗るかを見てから、購入に切り替えるかを決める - 四半期単位のプロジェクト
期間の終わりに合わせて返却できる - 業務委託・派遣スタッフへの貸与
契約期間と機材の期間をそろえられる - 学校・塾の学期単位の利用
学期の間だけ教材用の端末として使う
3ヶ月の利用で気をつけたいのは、途中で台数が足りなくなる、または余るという変化です。使い始めて1ヶ月ほどで、実際に必要な台数が見えてくることは珍しくありません。最初は必要最小限の台数で始め、足りなければ追加で借りる、という進め方にすると無駄が出にくくなります。複数台をまとめて借りる場合は、台数に応じた割引も相談できます。
個人が3ヶ月借りる場合は、日額の計算で21,780〜32,670円が目安になります。この金額になると、同じ世代の中古のiPadを買える水準に近づきます。使い終わったあとに手元に残す必要がないか、売却の手間をかけたくないかを基準に、購入と比べて決めるとよいでしょう。
iPadレンタル1年・2年|購入やリースと比べて考える

1年を超える利用では、レンタルだけでなく、購入やリースも選択肢に入ります。どれが合うかは、期間がどれだけ確定しているかで変わります。
1年:期間が確定しているなら、見積もりを取って比べる
エクスモバイルの月額プランは3ヶ月までが料金表に載っており、4ヶ月以上は個別の見積もりです。1年の利用を考えているなら、台数と期間を伝えて見積もりを取り、購入した場合の総額と比べましょう。比べるときは、端末の価格だけでなく、次の点も含めて考えるのがポイントです。
- 故障したときの対応
購入した端末は修理や買い替えを自社で手配する必要があります - 使い終わったあとの処分
データの消去、売却、廃棄の手間がかかります - 台数の増減
途中で人数が変わったとき、レンタルなら台数を調整しやすくなります
費用を比べるときは、「1台あたりの月額」にそろえて考えると判断しやすくなります。購入の場合は、端末の価格に、ケースなどの付属品、設定にかかる人件費、処分の費用を足し、使う月数で割ります。レンタルの見積もりも同じように月数で割れば、どちらが自社に合うかを同じ基準で比べられます。
1年契約のスタッフ用、1年間の実証実験、年度単位の授業など、「1年たったら確実に不要になる」とわかっている用途なら、レンタルの手間の少なさが生きてきます。個人が日額で1年借りると合計は8万円を超えるため、個人で1年以上使うなら購入のほうが現実的です。
2年:使い続けることが決まっているなら購入が基本
2年以上使うことが最初から決まっている場合は、購入やリースのほうが総額を抑えやすくなります。リースは月々の支払いを一定にできますが、原則として途中で解約できず、契約時に審査がある点がレンタルとの違いです。
それでも2年の利用でレンタルが選ばれるのは、期間が途中で変わる可能性がある場合です。たとえば、事業の継続が1年ごとに見直される、拠点の統廃合が予定されている、といった状況では、いつでも返せることに価値があります。なお、通信会社の「端末を返すと残りの支払いが不要になるプログラム」は、名前は似ていても分割払いでの購入にあたり、レンタルとは別の仕組みです。
長期で借りるときの機種選び|iPadOSの対応と使い方で決める

数日の利用なら「いま動けばよい」で選べますが、長期では「期間の終わりまで問題なく使えるか」が大切になります。
iPadOSがいつまで更新されるかを確認する
iPadは世代によって、更新できるiPadOSの上限が決まっています。エクスモバイルの取扱機種では、iPad 9とiPad Air 4は新しいiPadOSまで対応している一方、iPad 7はiPadOS 18まで、iPad 6はiPadOS 17までとなっています。業務で使うアプリが新しいiPadOSを必要とするようになると、古い世代では更新できなくなることがあります。
半年以上使うなら、新しいiPadOSに対応した世代を選んでおくと安心です。
画面の大きさと性能は、使う人と作業で決める
受付やレジ、資料の表示が中心なら10.2インチの標準モデルで十分です。図面や映像を扱う、Apple Pencilで細かく書き込む、といった用途では上位モデルが向いています。上位モデルの選び方は、iPad Proレンタルとは?向いている用途と機種の選び方で解説しています。
なお、エクスモバイルでは、新しい世代や上位モデルは法人限定の取り扱いです。
通信とアクセサリも期間に合わせて用意する
Wi-Fiのない場所で使うなら、通信回線付きのプランか、モバイルルーターをあわせて用意します。月額プランにはデータ通信付きのものもありますが、通信の料金は暦の月ごとにかかるため、開始日によって総額が変わります。ケースや保護フィルム、充電器の数など、毎日使ううえで必要なものも、最初の見積もりに入れておきましょう。
機種ごとの料金や、個人と法人の区分は、iPadレンタルの機種と料金で確認できます。月額プランの対象機種と条件は、法人向け月額プランに掲載されています。
長期レンタルで後悔しないための注意点

最後に、長期で借りるときに見落としやすい点をまとめます。
延長と返却のルールを先に確認する
月額プランは30日単位の契約で、延長も30日ごとになります。終了日を過ぎて返却が遅れると、通常のレンタル料金が日割りでかかります。予定より早く返しても差額は戻らないため、期間はプロジェクトの区切りに合わせて決めましょう。期間が延びる可能性があるなら、最初から余裕を持った期間で申し込むほうが、あとから延長を重ねるより手間も費用も抑えられます。
補償と管理の体制を決めておく
長く使うほど、落下や水濡れのリスクは高まります。補償オプションの内容と、盗難や紛失が対象になるかを確認しておきましょう。複数台を借りる場合は、誰がどの端末を持っているかを台帳で管理し、返却時に数がそろうようにしておくことも大切です。
法人での台数の決め方や管理の進め方は、法人向けiPadレンタルの選び方|台数・期間・管理のポイントにまとめています。
返却前のサインアウトとデータの移行を予定に入れる
長期で使ったiPadには、多くのデータが残っています。返却の前に、必要なデータを自社のストレージに移し、Apple IDからサインアウトしておきましょう。台数が多い場合は、返却日の1週間前から作業を始めると慌てずに済みます。
iPadの長期レンタルは、「いつまで使うか」がはっきりしているほど力を発揮します。1ヶ月と3ヶ月は月額プランで費用を抑え、1年は見積もりを取って購入と比べ、2年以上は使い続ける見込みの確かさで判断する。この順番で考えれば、自社に合った借り方が見えてきます。
