「来週の出張先のホテル、Wi-Fiが遅いらしい」「実家に帰省するけれど、ネット回線がない」「入院中に動画を見たいのに、スマホの容量が足りなくなりそう」。国内でも、いつもの通信環境が使えなくなる場面は意外と多いものです。そんなときに役立つのが、必要な期間だけ借りられる国内用のWi-Fiレンタルです。ただ、いざ探してみると機種も容量も日数もさまざまで、自分の場面にどれが合うのか迷いやすいのも事実です。
この記事では、国内でWi-Fiを借りる場面ごとに、機種のタイプ、容量、回線、日数、受け取り方をどう組み合わせればよいかを整理します。料金は、エクスモバイルの実際の金額(税込)を例に使います。
国内でWi-Fiをレンタルするのはどんなとき?

国内用のWi-Fiレンタルは、国内の携帯電話回線につながるルーターを、日単位や月単位で借りるサービスです。回線の契約や工事は要らず、届いたルーターの電源を入れてパスワードを入力するだけで、スマホやパソコンをインターネットにつなげます。海外旅行で使うレンタルWi-Fiとは別のもので、国内用は容量の大きい機種や、据え置き型の機種まで選べるのが特徴です。
国内でレンタルが選ばれるのは、おもに次のような場面です。
- 出張・研修
移動中やホテルで、仕事用のパソコンを安定してつなぎたい - 帰省・旅行
ネット回線のない実家や、家族で過ごす宿泊先で使いたい - 入院・療養
病室で動画やビデオ通話を使い、スマホの容量不足を防ぎたい - 引っ越し・単身赴任
光回線が開通するまでの数週間をつなぎたい - イベント・仮設の拠点
受付や決済、スタッフの連絡用に、会場で回線を用意したい - 一時帰国・来日
日本の携帯回線を持っていない期間だけ、通信手段がほしい
「スマホのテザリングで足りるのでは」と考える方もいるでしょう。数日だけ、メールやWeb閲覧に使う程度ならテザリングでも対応できます。ただ、スマホの契約容量をすぐに使い切ってしまうこと、スマホの電池の減りが早くなること、複数人で分け合いにくいことが弱点です。パソコンでの作業や動画の視聴が続く場面では、専用のルーターを用意したほうが快適に使えます。
レンタルが選ばれる場面に共通しているのは、「使う期間が決まっていて、回線を契約するほどではない」という点です。この条件に当てはまるなら、契約の手続きも解約の手間もないレンタルが合っています。ポケットWi-Fiそのものの仕組みや種類は、ポケットWi-Fiとは?仕組み・種類・契約とレンタルの違いで基本から解説しています。
場面別|機種のタイプと容量の組み合わせ早見表

国内用のレンタルWi-Fiは、形で分けると3つのタイプがあります。持ち歩ける「モバイルルーター」、コンセントに挿して据え置く「ホームルーター」、パソコンに直接挿す「USBタイプ」です。どれを選ぶかは、持ち歩くかどうかと、何台つなぐかで決まります。
| 場面 | 向いているタイプ | 容量の目安 | 選ぶときの視点 |
|---|---|---|---|
| 出張・研修(1人) | モバイルルーター | 30〜100GB | オンライン会議が多いなら容量を多めに |
| 帰省・家族旅行 | モバイルルーター | 100〜300GB | 家族の人数分の端末をつなぐ前提で |
| 入院・療養 | モバイルルーター | 100GB以上 | 動画の視聴時間が長くなりやすい |
| 引っ越し・単身赴任 | ホームルーター | 30〜50GB、または大容量のモバイルルーター | テレビやゲーム機もつなぐなら据え置きが安定 |
| イベント・仮設の拠点 | モバイルルーターを複数台 | 用途と人数から計算 | 1台に集中させず、役割ごとに分ける |
| パソコン1台だけ | USBタイプ | 50GB | 充電が要らず、荷物が増えない |
つなぐ台数と人数を先に数える
容量を決める前に、何台の端末を同時につなぐかを数えましょう。エクスモバイルで個人が借りられるモバイルルーターの場合、同時につなげる台数は10〜16台です。家族4人がスマホとタブレットを1台ずつ使う程度なら十分ですが、つなぐ台数が増えるほど、容量は人数分の速さで減っていきます。
1人なら1ヶ月もつ容量が、4人で使うと1週間で尽きることもあります。
動画とオンライン会議が容量を左右する
メールやWeb閲覧、地図の利用が中心なら、容量はそれほど消費しません。容量を大きく使うのは、動画の視聴とオンライン会議です。出張で毎日会議がある、入院中に長時間動画を見る、という使い方なら、最初から100GB以上の機種を選んでおくと安心です。
使い方から必要な容量を計算する方法は、ポケットWi-Fiレンタルの料金と選び方|容量別の目安付きで詳しく紹介しています。
据え置きで使うならホームルーターも候補に
引っ越し先や単身赴任先のように、同じ部屋で使い続けるなら、コンセントに挿して使うホームルーターも選択肢になります。充電の必要がなく、同時につなげる台数も多いためです。向いている場面や料金は、ホームルーターレンタルとは?工事不要で使える場面と料金にまとめています。
使う場所から回線を選ぶ|国内でも電波の入り方は違う

国内用のWi-Fiルーターは、機種ごとに使う携帯電話会社の回線が決まっています。都市部ではどの回線でも大きな差を感じにくい一方、山あいの地域や建物の奥では、回線によってつながりやすさが変わることがあります。行き先が決まっているなら、容量と同じくらい回線にも目を向けましょう。
行き先の電波は、ふだんのスマホを手がかりにする
いちばん手軽な確かめ方は、自分や家族のスマホが、その場所でどのくらいつながるかを思い出すことです。帰省先の実家で特定の会社のスマホだけ電波が弱い、という経験があれば、その回線を使うルーターは避けたほうが無難です。はじめて行く場所なら、各携帯電話会社が公開しているサービスエリアの地図で、滞在先の住所を確認しておきましょう。
地図上ではエリア内でも、建物の構造や周囲の地形によってつながりにくいことはあるため、あくまで目安として見るのがポイントです。
行き先が複数あるなら、回線を自動で選ぶ機種が便利
出張で複数の都市を回る、旅行で山と海の両方に行く、というように行き先が1か所に決まらない場合は、複数の回線に対応した機種が向いています。エクスモバイルでは、3社の回線からつながりやすいものを自動で選ぶ300GBの機種を扱っています。行き先の電波事情が読めないときほど、回線を選ばない機種の安心感は大きくなります。
建物の中や移動中は、速度が落ちることも見込んでおく
鉄筋の建物の奥、地下、トンネルの多い区間では、どの回線でも電波が弱くなりがちです。病院では、機器の使用について院内のルールが決められていることもあります。ホテルや病室で使うなら窓の近くに置く、大事な会議の前に一度つないで速度を確かめる、といった準備をしておくと慌てずに済みます。
日数で変わる借り方|1日ごと・14日パック・30日パック

国内用のWi-Fiレンタルは、日数によって料金の数え方が変わります。エクスモバイルの場合、1日ごとの料金のほかに、14日パックと30日パックが用意されています。個人が借りられる機種の一部を例に見てみましょう。
| 機種の容量 | 1日ごと | 14日パック | 30日パック |
|---|---|---|---|
| 30GB | 495円 | 4,455円 | 5,346円 |
| 100GB | 550円 | 5,500円 | 6,930円 |
| 300GB | 660円 | 6,600円 | 8,360円 |
10日を超えるならパックが有利になる
100GBの機種で計算すると、1日ごとの料金で10日間借りると5,500円となり、14日パックと同じ金額になります。つまり、10日を超える利用なら14日パック、2週間を超えるなら30日パックを選ぶほうが割安です。出張が9日間の予定でも、前後の受け取りと返送の日を足すと10日を超えることは珍しくありません。31日以上の利用は、別途の見積もりになります。
レンタル期間は受け取った日から返送した日まで
配送で借りる場合、レンタル期間は商品を受け取った日から、返却の荷物を発送した日までで数えます。使う日だけでなく、前日に受け取る日と、帰ってきて返送する日も期間に含まれます。日程が延びそうなときは、あとから延長を重ねるより、最初から余裕を持った日数やパックで申し込むほうが現実的です。
容量は「期間全体で使える量」のことが多い
見落としやすいのが容量の数え方です。30GBや50GBの機種には、レンタル期間の長さにかかわらず、期間全体で使える容量が決まっているものがあります。7日間でも30日間でも使えるのは同じ量、ということです。容量を超えると追加の料金がかかる場合があるため、長く借りるほど、1日あたりに使える量を計算しておくことが大切です。
受け取る場所と返す方法|滞在先で使うときの段取り

国内で使うレンタルWi-Fiは、自宅で受け取って持っていく方法と、滞在先で受け取る方法があります。どちらが合うかは、移動中にも使いたいかどうかで決まります。
移動中も使うなら、出発の前日までに自宅で受け取る
新幹線や空港での待ち時間にも使いたいなら、出発の前日までに自宅で受け取っておきましょう。届いたその日に一度電源を入れ、自分のスマホやパソコンがつながるかを確かめておくと、出先でのトラブルを防げます。エクスモバイルでは、通常は利用日の2営業日前までの申し込みが目安です。
急ぎの場合の考え方は、Wi-Fiレンタルは即日で借りられる?間に合わせるコツを参考にしてください。
ホテルや病院で受け取るなら、先に施設へ確認する
滞在先へ直接送ってもらえば、荷物を減らせます。ただし、ホテルが宿泊者あての荷物を預かってくれるか、病院が患者あての荷物を受け付けているかは、施設によって対応が異なります。あて名の書き方に指定があることも多いので、申し込みの前に施設へ問い合わせておきましょう。
届け先に指定できる住所の条件も、あわせてレンタル会社に確認しておくと確実です。滞在先で受け取る場合は、到着日を利用開始の前日に設定しておくと、配送の遅れがあっても初日から使えます。
返却は、帰りの動線に組み込んでおく
返却は、同梱されている返却用の袋や伝票を使って送り返すのが一般的です。滞在先から直接返送すれば、帰りの荷物も減らせます。充電器やケーブルなどの付属品を入れ忘れると、追加の費用がかかる場合があるため、受け取ったときに中身を写真に撮っておくと、返すときの確認が楽になります。往復の送料は実費でかかるので、総額を見積もるときに忘れずに足しておきましょう。
機種ごとの容量や料金、個人と法人で借りられる機種の違いは、国内用Wi-Fiレンタルの機種と料金で確認できます。複数台をまとめて借りる場合の割引についても、こちらから相談できます。
手配の前に確認したい7項目

最後に、国内でWi-Fiをレンタルする前に確かめておきたい項目をまとめます。上から順に決めていくと、機種と日数が自然に絞られます。
- 使う場所は決まっているか
滞在先の住所で、利用する回線のサービスエリアを確認する。行き先が複数なら、回線を自動で選ぶ機種を検討する - つなぐ端末は何台か
スマホ、パソコン、タブレット、ゲーム機を数え、同時接続の台数に収まるかを見る - 容量は足りるか
動画とオンライン会議の時間を見積もり、人数分を掛けて考える。期間全体で使える量なのかも確認する - 日数は受け取りと返送を含めたか
使う日の前後を足し、10日を超えるならパックの料金と比べる - 受け取る場所は確保できたか
滞在先で受け取るなら、施設が荷物を預かってくれるかを先に確認する - 総額を把握したか
レンタル料に、往復の送料と補償などのオプションを足して見積もる - 返却の方法を決めたか
どこから、いつ返送するかを予定に入れ、付属品をそろえて返す
国内用のWi-Fiレンタルは、海外用に比べて選べる機種や容量の幅が広いぶん、「どこで、何台を、何日使うか」を先に決めておくことが失敗を防ぐ近道です。この3つがはっきりしていれば、あとは早見表に当てはめるだけで、自分の場面に合う1台が見つかります。出発や入院の日が決まったら、早めに手配を済ませておきましょう。
